突然ですが、インドへ渡航予定の皆さま、インドでは機内で配られていた紙の入国カードがなくなったことをご存知でしょうか。
2026年4月から、入国前にオンラインで登録する「e-Arrival Card」が全渡航者に義務化されています。数年前の持ち物記事には入国カード記入用のボールペンを忘れずにと書かれているのを見かけると、今も入国カードがあるのかな?と思ってしまいますが、その情報はもう古くなっています。
「e-Arrival Card」の登録を忘れてしまうと冷や汗をかく事態になるかもしれません・・・。
そしてもうひとつ。インドの持ち物リストは、長期旅行や観光向けに書かれたものが多く、女性の視点で書かれたものは、ほとんど見つからず不安になってしまいますよね。海外旅行や海外出張に慣れていても、インドへの出張となると気になることが多いのではないでしょうか。
この記事では、実際にインドへ出張した経験をもとに、出張に必要な持ち物と出発前の準備をまとめています。実際にインドへ行った私が準備した内容をベースにお伝えするので、ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪
- インド渡航に不安がある方
- 初めてのインド出張が決まって何から準備すべきか知りたい方
- インド渡航のリアルな感想が知りたい方
まず確認:入国手続きが変わりました【2026年最新】
まず、持ち物の話に入る前に、必ず押さえていただきたいポイントからお伝えしていきます。ここを忘れてしまうと入国審査の時に、冷や汗をかくことになるかもしれないので必ずチェックしてくださいね。
e-Arrival Cardは到着前72時間以内に登録
2026年4月1日から、インドの紙の入国カードは廃止され、オンラインでの事前登録が義務になりました。
- 登録できるのは、インド到着前72時間以内
- 専用サイト、または公式アプリ「Su-Swagatam」から登録
- 登録後に発行されるQRコードを入国審査で提示
- 手数料は無料で書類のアップロードも不要
「72時間以内」という条件があるため、出張が決まった時点では登録できません。出発の2〜3日前にやることリストに入れておくと忘れずに済みます。
入国審査の際、事前準備をしておいて本当に良かったエピソードがあったのでご紹介。
後ろに並んでいた日本人のビジネスパーソンが、e-Arrival Cardの登録をしておらず、e-SIMの契約もしていなかったようで、インドの空港Wi-fiに接続されようと試みていましたが、中々接続できずかなり焦られていました。e-Arrival Cardがないと入国できないので、焦りますよね。
最終的に別の日本人の方にヘルプを求め、その方のスマホとテザリングして電波を繋げ登録されていました。空港Wi-fiが繋がらないことはあるあるなので、日本からの出国前にe-Arrival Cardの登録をしておくのが安全だなと思いました。
ビザは商用(e-Business Visa)、招聘状が必要!
出張の場合は観光ビザではなく、e-Business Visaを申請します。招聘状はインド側に用意してもらうものなので、自分の準備だけでは進みません。
- 商談、会議、展示会への参加などが対象
- 訪問先企業からの招聘状(インビテーションレター)が必要
- 申請できるのは入国の120日前から4日前まで
- パスポートの顔写真ページ、英文の名刺、証明写真のデータなどを用意
出張が決まったら、まず現地の受入先担当者に依頼するところから始めてください。正直、私の場合はここに一番時間がかかりました。招聘状にスペルミスがあったので、再提出することになり想像以上に時間がかかりました。
証明写真も背景の色に指定があったりと細かな指示があり、準備に時間がかかったのでご注意くださいね。
ビザとEチケットは印刷して持参
そして、インドはまだ「紙」が求められる場面が残っています。これは、実際に入国審査の時に強く感じました。インドでも電子化は進んでいますが、入国審査では皆さん印刷してきた紙を提示されていました。
- ビザの承認書(ETA)は印刷して持参。入国審査で提示を求められます。
- Eチケットも印刷しておくと安心。インドの空港は建物に入る時点でセキュリティチェックがあり、航空券もしくはEチケットとパスポートの提示を求められます。スマホの電波が入らないと空港に入れない、ということが起こり得ます。
- e-Arrival Cardも印刷。公式サイトから発行された方は印刷しておくとGood。
私はビザ、Eチケット、e-Arrival Card、ホテルの予約確認書を、クリアファイル1枚にまとめて機内持ち込みのバッグに入れました。実際にこのスタイルで入国審査を待っている外国人が多かった印象。逆に、準備をしていない方は入国審査に30分近くかかっていました。
私は入国審査の列に並ぶのにトータル1時間以上かかったので、時間に余裕を持った行動をとることを強くおすすめします。
インド出張ならではの必要な持ち物:必需品
さて、ここからは、インド出張ならではの持ち物についてご紹介していきます。
パスポートやクレジットカードなど絶対に必要なアイテムを除き、インドだからこそ必要だと感じたアイテムに絞って紹介していきます。必要以上に恐れる必要はありませんが、準備が肝心です。
最重要アイテム、虫除け対策グッズ
まず、インド出張で一番気をつけたことが、蚊が媒介するデング熱やマラリアです。都市部でも流行があるようで、特に雨季〜雨季明けに増えます。ワクチンで防ぎきれない病気なので虫除けこそが最大の防御です。
狂犬病は、さすがに犬に噛まれたらわかりますが、蚊に噛まれたかどうかは気づかないこともありますからね。虫除け対策は、インド滞在中で特に気をつけていたことの一つです。
その虫除けアイテムを選ぶ際に重要になるポイントは有効成分。日本の薬局で買えるものなら、ディート(DEET)とイカリジンの2択になります。名前は聞いたことがあっても違いは知らない、という方が多いと思うので、少し詳しく解説します。
ディート30%:効果重視の方に。持続時間は5〜8時間。サラテクト リッチリッチ30、ムヒの虫よけムシペールα30が代表的。
イカリジン15%:匂いが少なく、衣類の繊維を傷めないので服の上からも使えます。スキンベープ ミスト プレミアムが有名です。
ちなみに、不安でいっぱいだった私は、サラテクトミストとスキンベープミストプレミアムの両方を購入してインドへ行きました。笑
夏のシーズンであれば、ドラッグストアで販売されているかもしれませんが、冬のシーズンだと入手しづらいので早めにネットで購入しておくのがおすすめです!
体調不良の時の救世主、常備薬
飲み慣れた下痢止め、解熱鎮痛剤、整腸剤を日本から持っていくことを絶対におすすめします。
大半のものは海外でもお金を出せば購入できますが、薬関係の商品をインドで購入するのは抵抗があるかと思うので、私は海外出張へ行く際は日本から持っていくようにしています。私がインドへ持って行った薬はこちらの通り。
頭痛や発熱に備えて、イブプロフェン系の鎮痛薬(イブA錠)とアセトアミノフェンのカロナール。アセトアミノフェンは、胃への刺激が一般にイブプロフェンより少ないので、2種類持っていくようにしています。
そのほかに持参した薬は、胃腸薬の「太田胃散」と下痢止めの「ストッパ下痢止めEX」。インド料理はスパイスや油を多く使ったものもあり、慣れない食事で胃もたれや胸やけを起こすこともあるかと思い持参しました。
私自身は薬を利用しませんでしたが、同僚が体調不良になってしまったので大活躍しました。
あと、インドでは食事や水、香辛料、慣れない環境によってお腹の調子を崩す可能性があるため、急な下痢に備えて下痢止めも持っていると安心です。
脱水対策の経口補水液粉末
体調を崩した時の対策用に、経口補水液の粉末も持っていくことを強くおすすめします。
万が一お腹を壊したときにいちばん怖いのは脱水症状で、粉末ならば軽くてかさばらないところも便利。使わずに済めばそれが一番ですが、あるだけで安心して過ごせます。
除菌ウェットティッシュ
海外旅行では必須アイテムのウェットティッシュ。食事の前に手を拭くとき、テーブルや食器を拭くとき、何かに触れたあとなど、使う場面が本当に多くて大活躍します。多すぎるかなと思うくらい持っていくことをおすすめします。
日本の飲食店では、リーズナブルなお店でもおしぼりが用意されていることが多いですが、海外の場合は逆で、高級店でもおしぼりが無いことも多々あります。持ち運び可能なサイズのウェットティッシュがコンパクトで使い勝手抜群です。
水に流せるティッシュ
そして、ウェットティッシュとは別に、水に流せるティッシュも持っていくことをおすすめします。
私が行ったホテルやレストランにはトイレットペーパーが備え付けられていましたが、外出先のトイレにトイレットペーパーが用意されていないことは珍しくないので持っておくと安心です。
マルチタイプの変換プラグ
インドの電圧は230V、プラグはB3タイプが主流です。複数の形状に対応するマルチタイプの変換プラグを1つ持って行けば困りません。海外へ行くたびに、その国の変換プラグを購入するのは面倒なので、マルチタイプの変換プラグを持っておくと楽チンです。
あと、変換プラグを持っていたとしても、充電したいものはスマホ、パソコン、モバイルバッテリーと複数ありますよね。複数ポートのUSB充電器と短い延長コードがあると、ホテルのコンセントの位置に関係なく、まとめて充電できます。
ペットボトルの水
ご存知の方も多いと思いますが、インドの水道水は飲み水ではありません。お腹を下さないようにするためにも口にする水は、必ずペットボトルに入った飲料水を飲むようにしましょう。
インドのスーパーやコンビニでも購入することはできますが、好きなタイミングでいつも購入できる訳ではないので、数本は日本から持っていくのがベスト。歯磨きの際に使用する水もペットボトルの水を使うことを考えると多めに持っていくことをおすすめします♪
服装:都市と季節で正解が変わるインド、事前準備が肝心!
持ち物も心配ですが、服装も気になるところですよね。インドは広く、都市と季節によって気候がまったく違います。ざっくりした気候はこちらの通り。ご自身の渡航先と時期で必ず確認してから渡航することをおすすめします。
- ムンバイなど西海岸:一年を通して蒸し暑く、6〜9月は雨季
- デリーなど北部:5〜6月は40℃を超える一方、12〜1月は朝晩10℃前後まで冷え込みます
- バンガロールなど南部の高原:標高が高く、年間を通して比較的過ごしやすい
- チェンナイなど南東部:暑さは年中で、雨季は10〜12月頃
肩と膝が隠れる、速乾素材の服
インドのビジネスシーンは、日本より露出に保守的。女性の場合、肩と膝を隠すのが基本と考えておくと安心です。
トップスは長袖から七分袖の速乾素材が便利。パンツはゆったりしたアンクル丈が、体のラインが出すぎず、宗教施設に立ち寄る場合にも対応できます。色もホワイトや明るい色は極力避け、泥はねが目立ちにくい濃色が実用的でした。
羽織りものは、どの季節でも必要です
オフィスと車内の冷房が、想像以上に強いです。夏でも羽織りものは1枚持っておくことをおすすめします。冬の北インドへ行く場合は、薄手のカーディガンではなくダウンもあると安心です。
靴は歩きやすく、脱ぎ履きしやすいものがGood!
雨季なら防水スニーカー。乾季でも、宗教施設では靴を脱ぐ場面があるので、ブーツより脱ぎ履きしやすいものが向いています。雨季に行く方は、折りたたみ傘よりレインポンチョのほうが両手が空いて動きやすいです。
まとめ:さぁ、インド出張・旅行へ行ってみよう!
以上、インド旅行・出張の持ち物、完全ガイドでした。
海外旅行に慣れていてもインドへの渡航となると不安になりますよね。心配しすぎる必要はありませんが、他の国と比べても事前準備をきっちりしていく必要があるなと感じました。実際に行ってみて、準備しておいてよかったと心から思っています。
健康面では、虫除けとワクチンが二本柱です。デング熱はワクチンで防げないぶん、虫除けこそが最大の防御になります。ディート30%かイカリジン15%、できれば両方を使い分けるのが安心です。
準備は手間に感じるかもしれませんが、そのぶん現地では余計な心配をせずに、目の前の仕事や景色に集中できます。これからインドへ向かう方の、少しでも助けになれば嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました!


